昨年10月に脊髄損傷の大けがを負った気象予報士の木原実氏(58)が、救急搬送された日から1年が経過し、当時を振り返った。

27日に更新したブログで、けがをした当時の首のMRI画像を公開。「あの日後ろ向きに倒れた衝撃で首を捻挫し、骨の中心を通っている脊髄が引き延ばされてぐにゃりと曲がりました。神経線維の何パーセントかはこの時に損傷して信号を送れなくなり受け取れなくなったようです。首の組織も同時に損傷しけがの直後はさらにむくみが神経を圧迫、脳からの信号が弱まったため 手足はほとんど動きませんでした」と説明した。

「手術の後ベッドの上で気がつくと動かない手がとても痛くて看護師さんを呼んではさすってもらっていました。痛み止めの鎮静剤が効いてくるとおかしな幻覚をいっぱいみました。集中治療室の天井を錦絵の大名行列が動いていたり 時計の文字盤がぐるぐるまわったり 点滴のパイプにポリ袋がたくさん絡みついて見えたり」と、手術直後の出来事を振り返った木原氏。それから約5カ月間のリハビリを経て今年3月に日本テレビ系「news every.」に復帰。現在もリハビリは続いているが「いつかは手足の不具合も治り昔のような生活に戻り…。いつか忘れることが怖いから このことを忘れないためにもここに書き残しておきます」とし、「大勢の人がなんとかしてくれたことを。寂しい気持ちを温めてくれたたくさんの人の言葉を。決して忘れないように。『ありがとう』そして立場が変わったら僕がもらったものを必ずお返ししますから」と感謝の気持ちをつづった。