演歌歌手市川由紀乃(42)が31日、東京・台東区の浅草公会堂でコンサートを行った。

昨年8月から25周年イヤーに突入。「今日は25年の集大成。新たなスタートラインに立ちました。これからも頑張ります」。

今年1月発売で、オリコンの演歌・歌謡曲ランキングで7作連続の初登場1位を獲得し、出荷10万枚を突破した「うたかたの女」やヒット曲「命咲かせて」「心かさねて」など20曲を熱唱した。

今年も残り2カ月。3年連続となるNHK紅白歌合戦への出場に期待が高まっている。「うれしい結果がでたらいい。とにかく、1年の最後まで走り抜けたい」と話した。「昨年、あの舞台に立った時に、『来年もあの舞台に立ちたい。いや立つんだ』と思いました。今年の締めくくりも、あのステージに立っていたいです」。

この日は、昭和歌謡曲をカバーしたアルバム「唄女(うたいびと)3」を発売。2枚組CDで、1枚は「人生いろいろ」(島倉千代子)「好きになった人」(都はるみ)らをカバー。もう1枚は今年が生誕80年で没後10年を迎えた作詞家阿久悠さん(享年70)のヒット曲で構成し、阿久さんの未発表2曲も収録している。「昭和の名曲がつまったアルバムです。カバー曲は、元の歌い手のイメージを壊さずに、どこかに市川由紀乃の魅力も加えたい」と話した。

来年7月には、大阪・新歌舞伎座で初の座長公演も決まっている。「歌だけだなく演じられる1年にしたい」。歌と演技の二刀流での活躍を誓った。