お笑いコンビ、サンドウィッチマンが、11月1日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(午後9時)で、11年3月11日の「東日本大震災」について語る。

当時、東北でのレギュラー番組の撮影で宮城県・気仙沼市でロケを行っていたサンドウィッチマンの2人は、撮影の合間に「東日本大震災」に被災した。番組では、その際の映像や、番組関係者の証言をもとに、MC坂上忍(51)がインタビューをする。地震発生時に海沿いにいたサンドウィッチマン、近くの安波山に避難して津波から逃れた。安波山の上で、津波が街をのみ込んでいく光景を目の当たりにした2人を、恐怖と無力感が襲った。この経験がサンドウィッチマンの運命を変え、彼らは芸人人生を懸けた3つの決断を下した。

1つ目の決断は、被災からわずか5日後に行った義援金「東北魂」の立ち上げ。その際に行った会見で、伊達みきお(44)は「(被災地に)笑いを届けたいですが、それはまだ違うと思う」。富沢たけし(44)も「(震災当時)気仙沼にいたのも、こうやって生きて帰ってしゃべっているのも偶然ではない」と話した。 2つ目の決断は、放送前日にオファーされた、11年3月18日のラジオ番組「オールナイトニッポン」の特別番組への出演。

急きょ、宮城県内でも放送されることとなったこのラジオ番組の冒頭で、何を語るべきなのかを放送直前まで悩んだという2人。避難所で番組を聴いている方々にとって「笑い」は必要なのか、伊達は当時について「今までの仕事で、一番難しかったかもしれない」と語る。番組では、そのラジオ番組の冒頭部分を紹介、彼らの下した結論とは。

そして、3つ目の決断は被災地でのお笑いライブの開催。サンドウィッチマンは、震災後に幾度となく被災地を訪れ、その際に被災者の方々から漫才やコントを希望されることもあったが、実際にお笑いライブを開催するまでには1年以上の月日を要した。坂上は、その間の葛藤について2人に迫る。番組では12年7月に震災後、初めて岩手県・大船渡市で彼らが行ったお笑いライブの映像を公開。さらに、12年から彼らが毎年開催している、東京のお客さんと一緒に東北の被災地に行く「東北応援バスツアー」の取り組みなども紹介する。