女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の22日に放送された第46話の平均視聴率が21・4%、23日放送の第47話が20・0%、24日放送の第48話が19・7%(ともに関東地区)だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。第48話で初めて20%台を切った。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、大阪の香田家へ鈴(松坂慶子)を探しに行った萬平(長谷川博己)と福子(安藤サクラ)は、泉大津の家に戻ってきた。同じ時、香田家に鈴が入れ替わりでやってきた。克子(松下奈緒)は「お母さんがうちに来た。すねてるだけやから、気がおさまるまでうちで置いとくわ」と福子に電話し、福子はホッとした。鈴が家出している間に、神部(瀬戸康史)とタカ(岸井ゆきの)との間が急接近していた。萬平は栄養失調で苦しむ人々を助けるための新事業を始めることを仕事中も考えていた。タカをめぐって神部らのケンカが起きた。そこへケンカを止めに来た福子だったが、急に産気づいた。

克子の家にも福子が産気づいた知らせが届き、鈴も大喜びし泉大津に駆けつけた。萬平やたちばな塩業の社員らが見守る中、福子は無事に男の子を出産した。ところが、生まれた子供の名前で鈴と萬平が対立した。萬平は日本の偉大な発明家の平賀源内の源内、鈴は先祖だと言い張る源義経の義経だと提案した。福子は間をとってゲンにしたらと話すとタカらは賛同し名前が源に決まった。福子は出産してから1週間たっても体調が戻らなかった。栄養のあるものをと、萬平はゆで卵などを作ったが、福子は少しだけ食べ、残していた。

なかなか出産後、体調が元に戻らない福子だったが、半年後に回復した。萬平はその経験から三田村会長からの投資金3万円を使って栄養食品を開発することを決めた。たちばな塩業の一角に作られた部屋で立花栄養食品研究室を立ち上げた。また神部の紹介で大阪帝大の栄養学者の近江谷佐吉からタンパク質やビタミン、ミネラルの重要性を学び、すぐさまその材料を集めようとした、という内容だった。