英ロックバンド「クイーン」の軌跡を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開中だ。上映3週目で興収は23億を突破、それも前週の数字を塗り替える形で右肩上がりに興収が推移しているというから驚きだ。「50億円越えは確実」とも言われている。話題性も十分で、SNSなどを介してクイーンを知らない若年層にも広まれば、さらなるヒットも期待できる。

そんな中、このほど、来年3月に始まる「ザ・ローリング・ストーンズ展」の記者発表が行われた。現役バンドが世界規模で行う異例の展覧会で、アジアでは日本でのみ開催される。各国からストーンズ・ファンが押し掛けることが予想できる。

クイーンとストーンズといえば、ともに60年代、70年代に一世を風靡(ふうび)したイギリスのロックバンドだ。老若男女誰もが名前を知る超有名人である。逆に名前しか知らなかった人たちも、映画や展覧会を通して魅力を再発見し、それがSNSなどの口コミを介してある種のムーブメントになることも考えられるのではないか。「ボヘミアン・ラプソディ」が口コミでグングン広まっていく様子を見ると、そう思えてしまう。

音楽通な若者の間では、レコードが再び注目を浴びている。来年あたり、英ロックブームの再来、なんてこともあるかもしれない。