【台北8日=横山慧】10人組ダンス&ボーカルグループ「ONE CHANCE(ワンチャンス)」が、台北・圓山大飯店で、日本の魅力を発信するイベント「COOL JAPAN FEST 2018」に出演した。ワンチャンスにかける崖っぷちのメンバーたちが、“累計3億人”に向けてアピールした。

自己紹介した平野沙羅(19)が「ダージャーカイシンマ?(楽しんでますか)」と中国語で尋ね、大歓声を浴びた。オリジナル楽曲「ステイ・ハングリー・ステイ・フーリッシュ」をパフォーマンス。アジア各国の著名人や人気ユーチューバーなどインフルエンサー(影響力の大きい人)1000人から一斉に撮影された。

「COOL-」は、アジア最大級のインフルエンサーの祭典。集まったインフルエンサーがツイッターやインスタグラムなどのSNSで抱える総フォロワー数は3億人に達する。今年7月に結成したONE CHANCEは、日本国内でのメディア露出はほとんどないが、所属事務所のアピールが実り、トップバッターとして“3億人”にアピールする大チャンスをつかんだ。

一岡杏奈(20)は「国の人口みたいですよね」と喜ぶ。早速、インスタグラムで「超帥(超かっこいい)」とONE CHANCEを紹介する台湾のインフルエンサーもいた。

ONE CHANCEには、アイドルグループの元メンバーや、日の目を浴びてこなかったバックダンサーら、最後のワンチャンスにかけるメンバーたちが所属。

リーダー熊代珠琳(20)は「どんなチャンスでも1つ1つつかみたいとみんなが思っています。欲を言えば3億人全員に届いてほしい。この『台湾チャンス』をものにしたいです!」と力を込めた。

◆ONE CHANCE 今年春に大手レコード会社エイベックスが行ったオーディションから、歌やダンスのスキル重視で選ばれた10人で結成。最年長武内杏樹(24)はNHK紅白歌合戦でゴールデンボンバーのバックダンサーなどを務めた経験があり、最年少の西田ひらり(17)は今年3月解散したアイドルグループ「GEM」の元メンバーと、さまざまな経歴を持つ。現在はライブを中心に活動中。