男性歌謡グループ「純烈」のリーダー酒井一圭(43)白川裕二郎(42)小田井涼平(47)後上翔太(32)が15日、都内で会見を開いき、元メンバー友井雄亮(38)の過去の女性問題を発端とした一連の騒動について謝罪した。おもな一問一答は次の通り。

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酒井 友井雄亮の件について、被害者の女性、家族にご迷惑をおかけしてすみませんでした。ファンや関係者にもご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。友井の引退について、事実関係をメンバーで事務所に集まって確認したところ、記者会見でお伝えしたように、すべて記事の通りであると。本人と同じ思いに至りました。

--解散は考えなかったか?

酒井 それは、ないです。ありがたいことに頑張れと言ってくださる方もいる。解散なのか? と頭をよぎりましたが、やっぱり応援してくださる皆さん、健康センターで支えてくれた皆さんのことを思うと、一致団結した姿を見せないと。夢のNHK紅白歌合戦出場をつかんで、お礼を言いに行く矢先のことだった。お礼を言わずに、というわけには。解散はしません。

--ずっと一緒にいる中で相談は受けていなかったのか?

酒井 純烈を結成するときに、1度離婚経験があって、ネット上にDVというフレーズがあることを知人から聞かされて、心配になって本人に「書き込みがあるけどやったのか?」と聞いた。その時友井は「やるわけがない、やってない」と。それを信じてやって来た。今回迷惑をかけたり、傷ついた女性がいる事実を本人から聞かされたとき、「あれは本当だったのかい?」と感じました。11年間、報道にあったようなA子さんへのDV、赤ちゃんのこと、Bさんのお金のこと。これはわからなかったです。

--一緒に競馬もしていた

酒井 何万円もかけているということはなかった。何千円という、お給料の範ちゅうでやっているという認識でした。今回の1700万円というのは、ショックです。

--初めて報告を受けたとき

酒井 今回の件がネットに上がった日、神戸のショーでまず僕がスタッフ呼び出された。記事が出ることは聞いていたので、楽屋の外で友井から聞いて、記事の内容に関して、1個1個尋ねていった。それが全部本当だと。ショーの前ではあるけれど、重大なことなので、みんなに自分の口から伝えなさいと。詳細は僕だけだったけれど、改めてメンバーの前でご迷惑をおかけすることになると。次の日に東京に戻って、事務所に集まって全部聞いたという経緯です。

--その時点では脱退、引退という話に及んだか?

酒井 神戸で2人で話したときに、僕の中でも心が折れた。仲間なので、何とかうそであってほしいというか、うそであれば何かできるか考えようという気持ちだったけど、1個1個のことに首を縦に振るので、やっぱりお前ちょっとこれは無理だよと。その時に一緒に純烈は出来ないと思いましたし、バカヤロ…と、2人のときだけに言いました

--記事の内容を知ったときの気持ち

白川 まさか報道にあるようなことが、どうかうそであってほしいと思ったんですけど、本当のことだったので、すごく残念でした。

後上 聞いたときは本当のことなのかな? 頭に浮かんで、一瞬事実ととらえられなかった。1個1個説明していく友井の表情、リーダーの確かめている表情を見ながら、事実なんだと。

小田井 何とか5人でやる方法はないか模索をしたが、心身共に傷ついている女性がいることが発覚した段階で、犯罪者ではないのですが、それに近いのかもしれない、という思いが強く出てきた。メンバーに残して、女性のことを考えたらそれはできないし、そのままステージに上がってできるのか…(涙)。脱退、引退の方法をとるしかないんだなと思いました

--直撃されたときの映像は見たか?

酒井 見ました。あの対応はビックリしましたね。お話しにならないと思いました。紅白に出場させていただくことの重責だったり、責任みたいなものを全くわかってなかったと思う。仮に何もやっていなかったとしても、あの対応はない。本人から事実関係を聞いた時から、あの反応を含めて、すぐ被害者の方を守らないと…ということにしか頭がいかない。まず守るべきはお前じゃなくて、女性の方だと。その思いだけで突っ走っています。

--当初は5人で会見という情報もあった

酒井 メンバーや事務所スタッフらがさまざまな現場に散っている状況でした。チーフマネジャーのお父さんの訃報が入ったこともあって、一丸になれる状況がなかった。記者会見を組むと動いてくださっていたが、全員で一度友井を交えて事実関係を確認しないとできないと。ボタンを付け違えているという感じもあったので。

--ブログでは「すべて解決済み」との記載もあった

酒井 言葉も配慮も足りなかった。すべてが解決して、何もかもが解決したように映りますし。事実関係が確認できていない状況だった。リーダーとして、このプロジェクトのプロデューサーとして、ご迷惑お掛けしたとおわびするしかないです

--友井は自分でも怒りっぽい性格を認めていた

小田井 確かに、怒りっぽい面もあったと思う。11年間活動する中で、たびたび遭遇してきた。ただ彼が持つ熱さが純烈に貢献していたことも事実。ただそういう部分が、人を傷つける方向に向かっているとは思っていなかった。芸事に対する前向きの姿勢ととらえていたけど、そうではないと分かって、冷静に彼が行動できるようにするべきだったと反省しています

--女性、ファンの皆さんとのトラブルはなかったか?

酒井 プライベートで女性を殴ったというのは、今回の情報が初めて。よく食べ、よく寝て、よく笑う。喜怒哀楽の中で、おくゆかしい感じではなく、リアクションは早い。心の中でいったん間を作ることが出来ないキャラクターだったのかなと想像するしかない。でも僕が知っている友井が、女性を殴るというのは、なかなかイメージできないんです