3日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「3年A組-今から皆さん、人質です-」(日曜午後10時30分)の第5話視聴率が10・4%(関東地区)だったことが4日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話10・2%、第2話10・6%、第3話11・0%で、第4話は9・3%だった。

同作は卒業まで残り10日間となった高校を舞台に、1人の教師が29人の生徒を人質にし、ある真実と向き合う姿を描く学園ミステリー。菅田将暉演じる美術教師の柊一颯が、永野芽郁演じる茅野さくらたち生徒に「今から皆さんは、僕の人質です」と宣言する。

3年A組の生徒には若手注目メンバーが名を連ねる。男子生徒では学校一の悪大将甲斐勇人役をGENERATIONS片寄涼太、電脳部所属西崎楓真役を今井裕貴、バイクとバイトに明けくれる中尾蓮役を三船海斗が演じる。女子生徒ではクラスメートの憧れ的存在の諏訪唯月役を今田美桜、ダンス部所属の宇佐美香帆役を川栄李奈、自殺した孤高の少女景山澪奈役は上白石萌歌が演じる。

捜査一課五十嵐徹理事官を大友康平、瀬ケ山署生活安全課の郡司真人刑事を椎名桔平が担当する。

第5話は、柊が倒れた2時間後、柊を心配する茅野らの一方で、その隙をみて脱出方法を探る生徒たちは、美術準備室の扉を破ることに成功。没収された携帯電話を手に、外部との通信手段を獲得する。生徒の生存確認と、柊が倒れた情報が瞬時に拡散していく。その報を聞いた警察は、特殊事件捜査係(SIT)の突入を決意する。

そのころ美術準備室の床の下から教室につながる扉が開き、殺されたはずの中尾、里見海斗(鈴木仁)、西崎、瀬尾雄大(望月歩)、堀部瑠奈(森七菜)、結城美咲(箭内夢菜)が見つかる。

だが、里見は神妙な面持ちで「自分たちは学校から出るつもりはない」と告げ、さらに「先生と一緒にこのまま学校に立てこもってほしい」と訴える。

柊は「俺の目的は真実を白日のもとにさらすこと。景山が殺された真実を」と6人に告げるとともに、自分が命に関わる重い病であることを明かしていた。また、諏訪が鍵であることをも話していた。

反グレ集団ベルムズのリーダー喜志正臣(栄信)と交際する諏訪は、景山への感情を茅野にぶつける。

SITが突入したその時、気を取り戻した柊は諏訪に詰め寄る。「私はこうやって生きてきた。こうして生きるしかなかったから」。そう告白する諏訪を、柊は肯定する。

諏訪が喜志からもらったペンダントをたたき付けると、そこにはフェイク動画の顧客リストがあった。

柊は生徒を社会的に守ることを証明するために、威嚇爆発でSITを撤退させる。そして、SNSに「景山澪奈を陥れた犯人は魁皇高校の教師です」とフェイク動画の顧客リストとともに投稿する、という内容だった。