俳優藤本哉汰(15)鈴木梨央(14)が10日、都内で、ダブル主演映画「こどもしょくどう」(日向寺太郎監督、3月23日公開)特別試写会に出席した。

本作が初主演となる藤本は緊張気味に「大変勉強になりました」と話した。「子ども食堂」については「ニュースでは知っていたけど、詳しくは分からなかったです。台本を読んで、撮影とともに学んでいきました」。鈴木も「私もニュースで見たくらいで、この映画の撮影をきっかけに勉強しました」と話した。

この日、日向寺監督も出席した。日向寺監督は「この映画は子どもたちが生き生きしていないと魅力がなくなるので、一発撮りでカメラを回して、ダメだったら撮り直す方法をとった」と明かした。藤本は「テストがないことで緊張したけど、自然にできたと思います」。鈴木も「段取りも細かくやらず、いきなりでした」と笑いながら振り返った。

藤本は「この映画は子どもの貧困問題を知ることができる作品だと思います。食事ができない子どもにとって、少しでもこの貧困問題を削減できればと思うので見てほしいです」。鈴木は、「すごく考えさせられる作品だと思います。今この時にも苦しんでいる子がいるので、この映画を1人でも多くの人に見てほしいです」と話した。

同作は、先進国の中で突出して「相対的な貧困状態」にある子どもが多い現代日本の「こども食堂」に焦点を当て、子どもの純粋な気持ちが社会を変えられるかもしれないという希望を感じさせる作品となっている。