女優木村佳乃(42)主演のフジテレビ系連続ドラマ「後妻業」(火曜午後9時)の第5話が、19日に放送される。

物語の舞台は大阪。男をたぶらかす天才・武内小夜子(木村)は、結婚相談所「ブライダル 微祥」社長の柏木亨(高橋克典)が陰で営む後妻業のエース。その美貌、話術、度胸で数々の男をとりこにし、後妻としてその最期をみとって遺産を手に入れてきた。小夜子に狙われた資産家・中瀬耕造(泉谷しげる)の次女・中瀬朋美(木村多江)は、私立探偵・本多芳則(伊原剛志)の力を借りて、病床に伏せる父の遺産を守るために立ち上がる。

中瀬耕造の長女・西木尚子を演じる濱田マリ(50)は、自身の役柄について「お気楽長女ですね。次女がしっかりしているので、その分、おっとりしている。というか、お姉ちゃんがこんなだから妹がしっかりしてしまったんでしょうね(笑い)。競争をしたことがないという環境も伺えますが、いかんせん責任感が弱い。そこは、どやねん? と思います。責任が降りかかりそうになったらうまいことスライドさせて回避する。そのスキルはなぜか持っている(笑い)。『天然したたか』という感じでしょうか」と話している。

第5話では、本多(伊原)の動きを警戒する柏木(高橋)は、小夜子(木村佳乃)の弟である博司(葉山奨之)を東京へ送り込み、本多の過去を探って弱みを握ろうと画策する。本多の居所はつかむために、朋美(木村多江)を尾行するように命じる。

小夜子は「天敵女の尻尾をつかめ」と弟にはっぱをかける。その一方、認知症の富樫幹夫(佐藤蛾次郎)に苦戦する小夜子には、元開業医の資産家・笹島雅樹(麿赤兒)との見合いがセッティングされた。笹島と見合いをした小夜子は、かなりの資産家であることに目を輝かせ、後妻業としてのやる気をみなぎらせる。

 

事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)と事務所スタッフの山本絵美里(田中道子)の浮気を目撃した朋美は、記憶を払拭(ふっしょく)するかのように、2人の情事の現場となった事務所のソファを処分する。しかし、その胸中を知ってか知らずか、自分に対して何かと挑戦的な態度をとる絵美里と、何食わぬ顔でいつも通り仕事をする司郎に、朋美の怒りは収まるどころか膨れ上がる。

姉の尚子(濱田)の頼みで大阪での仕事を手掛けることになった朋美は、早速、リフォームを希望する依頼主の自宅へ向かう。豪邸で朋美を出迎えたのは、小夜子が狙いを定めている笹島だった。そうとは知らない朋美は、高齢者の1人暮らしを心配するが、笹島は「お金さえあれば、人を雇って自由に暮らせる」と語る。さらに、最近できたというガールフレンドからの電話にうれしそうな表情を見せる。そんな笹島に、朋美は亡くなった父の面影を感じる。朋美が笹島邸を立ち去ると、入れ違いで小夜子がやって来る。