吉本興業NSC東京校の今年のナンバーワンを決める「NSC大ライブ2019 TOKYO 決勝戦」が18日、中野ZEROホールで行われ、お笑いコンビ金魚番長が優勝した。24期の118組205人の頂点に立った。

金魚番長は東京農工大工学部卒のボケの箕輪智征(24)と、上智大経済学部在学中のツッコミの古市勇介(24)のコンビ。最初はともに別人とコンビを組んでいたが、一緒に飲みに行った際に意気投合して組んだ。

予選上位8人で争われた準決勝では血液型、上位3人の決勝ではトートバッグと便器をかけたネタで笑わせた。ちょっとシュールな箕輪のボケに、古市が変な声で突っ込むネタが受けた。

子供のころからお笑い好きの古市は「ダウンタウンさんにあこがれて、面白い人になりたいと思った。これからがスタートです」。大学を卒業してNSCに入ってからお笑いを始めた箕輪は「千鳥さんにあこがれています。最高のスタートを切れました。ネタのクオリティーを下げないように頑張ります」と笑顔を見せた。

2人は来月23日に東京・神保町花月で「史上最速の単独ライブ」開催などの特典が与えられる。今年暮れのM-1グランプリで優勝すれば、昨年暮れに史上最年少で優勝した霜降り明星を更新する。箕輪は「M-1やキング・オブ・コントも目標だけど、ファンとバーベキューツアーに行かれるようになりたい」。古市は「『情熱大陸』や『アナザー・スカイ』みたいな番組に密着されたい」と話した。

大ライブのMCを務めた南海キャンディーズ山里亮太(41)は「薬物と女性関係にだけは気を付けて。一発で終わりになるから」とアドバイス。だが「できれば頑張らないで、天狗(てんぐ)になってほしい。優勝した以上は今日からライバル、敵です」と大人げない宣戦布告をした。