女優二階堂ふみ(24)歌手GACKT(45)がダブル主演する映画「翔んで埼玉」(武内英樹監督)の公開初日舞台あいさつが22日、東京・丸の内TOEIで行われた。

「パタリロ!」で知られる魔夜峰央氏が82年に発表し、15年に単行本として復刊された漫画が原作。

東京屈指の名門校、白鵬堂学院生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂)は、東京都知事の息子であることをかさに埼玉県人を迫害。そんな中、米国帰りの麻実麗(GACKT)が学校に転校してくる。麗は、実は”隠れ埼玉県人“で、埼玉と東京の「通行手形」撤廃を目指し活動する埼玉解放戦線のメンバー。麗に恋した百美は、麗と行動をともにすることを決意する…というストーリー。

舞台あいさつに立った二階堂、GACKT、伊勢谷友介、京本政樹、武内監督は全員和装で登場。

白の紋付きはかま姿の二階堂は「初めて男の子の役に挑戦しました。この紋付きはかまも私の希望で着てみたいと思いました。原作の世界観がすごく強いのでそれを失わないように、ちゃんと男の子として見てもらえるように演じました」と語った。

高校生役に挑戦したGACKTは、映画PRのため多くのプロモーションを行ってきたが「1年に5本しかテレビに出ないと決めているんですけど、もう5年分ぐらい出ました。だから、もう5年は出ません」と宣言すると、場内からは「エ~~」という悲鳴が上がったが、GACKTは「エ~と言うな」と制した。

伊勢谷が、「妄想中にGACKTさんとチューするシーンがあるんです。もともとはなかったシーンなんですがGACKTさんの提案で…」と舞台裏を披露すると、GACKTは「それは言わない約束ですよ」と制した後、「これを公私混同と言うんですよね。どうしても伊勢谷くんとチューしたいと思って…」と仰天告白。場内からは大歓声が上がった。

あいさつが終わり、舞台上に用意されたくす玉を二階堂とGACKTの2人が割ると「脱ダサイタマ」の垂れ幕が。

二階堂は埼玉県へのメッセージを聞かれ「脱ダサイタマ、おめでとうございます」とコメント。GACKTは「この称号を本当に受け取りたいですか? ぼくはいじられるということは素晴らしいことだと思っているので、どんどんいじられがいのある埼玉県人でいてほしい」とエール? を送った。

最後に二階堂が「私自身初挑戦のことがたくさんあり、そして、こんなに個性豊かな方々が集まる現場は初めて。私の個性は本当に発揮できているのだろうかかなり心配になりましたが、それだけ面白い映画です。2度、3度、足を運んでください」と語り、舞台あいさつをしめくくった。