1980年代に人気を博した米俳優ジャン・マイケル・ビンセントさんが2月10日、74歳で死去したことがわかった。米ピープル誌電子版などによると、ビンセントさんはノースカロライナ州の病院で、治療中に心臓発作で息を引き取ったという。

検死解剖は行われず、埋葬されたと報じられているが、ビンセントさんの死について、家族はまだコメントを発表していない。

ビンセントさんが心臓発作を起こした原因は不明だが、生前、薬物やアルコール依存症の問題を抱えていたことはよく知られている。2012年には、感染症により右脚を切断することを余儀なくされ、死にひんしたこともあった。

1960年代に映画デビューしたビンセントさんは、1978年のサーフィン映画「ビッグ・ウェンズデー」主役の1人マット役でブレイク。約30年間にわたり、数多くのテレビドラマや映画で活躍した。

1984年に米CBSテレビで放送開始されたヒットシリーズ「超音速攻撃ヘリエアーウルフ」で、一躍大スターとなったビンセントさんの当時のギャラは、1エピソードにつき20万ドル(2200万円)ともいわれ、当時の米テレビドラマ業界で最もギャラの高い俳優といわれた。2002年のスリラー映画「WhiteBoy」を最後に、引退している。(ニューヨーク=鹿目直子)