ステージ4の口腔(こうくう)がんで2月22日に手術を受けたタレント堀ちえみ(52)が、発声の現状について報告し、思うように言葉を発せられないことへの苦悩を明かすも、「負けるもんか!」と前向きな思いをつづった。

堀は13日更新のブログで、発声のリハビリについて報告。「言語聴覚士の先生が読む短文に続いて、私が繰り返します。一生懸命、言葉をまねますが、思うように発声出来ません。言葉によっては何を言っているか、分からないと思います。『あひる』とか『紫色』のような単語も、きちんと相手に伝わるには、まだまだです」と現状をつづった。

家族相手であれば聞き取ろうと努めてくれるため、それなりに会話は成立しているというが、録音した自身の言葉を聞いて「悲しい結果でした」とし、「こんな自分の声・しゃべり・あり得ないと思うけど、今の自分として受け入れなければならないね。舌の腫れがもう少し引けばうまく話せるのか? それもあまり期待出来ないとの事です。今のこの状態で、自分なりの新しいしゃべり・発声の仕方を、見いだしていかなければならない…そういう事です」とつづった。

コンビニエンスストアで買い物をした際には、会計時に店員から「袋に入れますか?」と尋ねられ、「袋に入れなくて大丈夫です」と答えると、通じたという。しかし「やはりしゃべり方が随分とおかしいのでしょう。近くにいて私の声を聞いた人の視線が、一瞬に集まりました」という周囲の反応に、「誰が悪い訳でもないが、何とも言えない空気に傷ついた。病室に戻った私は思いっきり泣いた」と堀。それでも「思いっきり泣いたらスッとした。負けるもんか! 言葉が不自由だって、伝わればいい! そして時間がかかっても、またテレビに出られるくらい努力して、しゃべれるようになる! そして強く思った事。こんなしゃべりでも堂々と大きな声で、そして笑顔でしゃべろう。恥ずかしがらずに」と前向きな思いをつづった。