NHK木田幸紀放送総局長が20日、都内の同局で定例会見を行い、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演中のピエール瀧容疑者(51)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことについて「今もショック。信じられない気持ちが続いている」と話した。

出演シーンのカット、代役に三宅弘城を起用しての撮り直し、NHKオンデマンドの配信停止などの影響が出ていることについて「大変遺憾」とした。作品の自粛という対応に関して、世論から違和感の声があることに関しては「国内番組基準の考え方に沿って対応している。さまざまな意見があることは承知しているが、反社会的な行為は公共放送として容認することはできない」と説明した。

また、損害賠償請求など今後の対応について「受信料で作られていることを重く受け止め、何らかの対応を検討することになるが、今のところは放送の対応で手いっぱい」と混乱を語った。