水樹奈々(39)が27日、東京・銀座三越でオリジナルアニメ「火の鳥“道後温泉編”」制作発表に出席した。

水樹は、手塚治虫さんが描き続けた「火の鳥」のスピンオフ作品として、愛媛・道後温泉の歴史を描くアニメ「火の鳥“道後温泉編”」に出演。人知を超えた存在である火の鳥を演じる。

水樹は「全てを包み込む愛に満ちた存在。包容力を表現できるか、緊張しながら臨みました」とアフレコを振り返った。手塚治虫さんの娘で、手塚プロダクション取締役の手塚るみ子氏(54)から「手塚の込めたメッセージを感じていただいている。“道後温泉編”は、水樹さんの好演で全く新しい姿になった」と称賛されると、恐縮の表情を浮かべた。地元愛媛出身の水樹は、道後温泉と火の鳥のコラボを「日本の誇る観光とアニメ文化の融合は素晴らしいです」と誇らしげに語った。

松山市とポニーキャニオンは、道後温泉と「火の鳥」がコラボする「道後REBORN」プロジェクトを昨年から展開。火の鳥を描いた火よけ幕や灯籠、オブジェを設置するなど、道後温泉の新たな魅力を伝えている。

この日行われた制作発表では「火の鳥“道後温泉編”」の予告編が初公開されたほか、4月27日から道後温泉本館をプロジェクションマッピングで演出するイベントの実施などが発表された。温泉は改修工事を進めながら営業を続けている。来場者の減少が懸念されたが、日本最古の温泉の人気は健在。野志克仁松山市長(51)は、「『REBORNプロジェクト』をやってきてよかった」と手応えを語った。水樹も「ゆったりと日々の疲れを癒やして、パワーチャージしに道後温泉に足を運んで欲しい」とアピールした。

銀座三越では「道後REBORN in 銀座三越~道後温泉と火の鳥~」と題したイベントを31日まで開催。道後温泉の顔とも言える初代看板や鬼瓦、マンガ「火の鳥」の作品解説などの展示物のほか、みかんジュースや松山銘菓が楽しめるお楽しみコーナーが設置される。