関西の人気アナウンサー、辛坊治郎氏(62)が29日、大阪・読売テレビで、スタート時から9年務めた同局の情報生番組「朝生ワイド す・またん!」(月~金曜、午前5時20分)へ、最後の出演を終えた。同日夕には、レギュラーを継続する「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分=関西地区)の収録を行い、この日から「秘書」として加入した4年目の黒木千晶アナウンサー(25)とともに取材会に臨んだ。

辛坊氏は、「-す・またん」降板により、収録は原則として「-委員会」の隔週金曜日になり、自由な時間が増えることから、YouTubeでの企画取材へ、より注力できるようになるといい「これまでは最大(自由時間が)4~5日ほどだったので、インドシナが限界だったけど、これでバングラディシュ、スリランカ、アフリカまで行けるかな」。活動域が広げられるため、より充実した企画に専心できると語った。

辛坊氏は10年3月の「-す・またん」スタート時からニュース解説を務め、同局を退社後も継続。昨年4月から全曜日出演を木、金曜の週2日に減らしていた。そして今回、すべての曜日から降板を決めた。

一方で「-委員会」などのレギュラーは継続しており、これまでたびたび、選挙出馬が報じられているが、今夏の参院選については「絶対ない」。辛坊氏は大阪市長選、府知事選などでも名前があがるなどしてきたが、実際に「何回か(選挙へ)出ようとしたことはある」と認めつつも「選挙は天命のない人間が出れば、乱れる。出るべきではない。私には天命がなかった」などと否定した。

また、13年夏に挫折したヨットでの太平洋横断については、盟友のパートナーが現在航海中で「4月下旬には福島へ入るかな。それを見届けたら、将来的には…」と、再挑戦も視野にあることをにおわせていた。