NHK定例放送総局長会見が17日、都内で行われ、木田幸紀放送総局長が、未成年女性との不適切な関係で芸能活動を無期限停止中の俳優小出恵介(35)の出演番組について、NHKオンデマンドの配信を4番組再開したと発表した。

配信停止したのは7番組あるが再開したの14年「吉原裏同心」、15年「100分de名著」、17年「スリル!~赤の章」「スリル!~黒の章」の4番組。

木田氏は「刑事処分なども終わり、事件そのものが終息している。約2年近くたちますか。時間の経過をふまえ、個別に総合的に判断した」と説明した。また、配信再開は小出に「伝わっていると思う」とした。再開時期にはズレもあるが「番組にどの立場で出ているかもある。主役と少しだけ出ている場合もあるし、配信の準備の都合もある」と説明した。

問題が発覚した同年6月には主演ドラマ「神様からひと言~なにわお客様相談室物語」がスタートする予定だったが、お蔵入りとなった。木田氏は「あの番組は配信とは意味が違い、今後の検討課題。問題の発生したのは撮影中だったと記憶している。放送しないとあの時点で1回決めた。今後、方針を変えない限り放送することはないと思う」と語った。

また、木田氏「これから放送するものについては、反社会的な行為を容認する立場にない。ただし、すでに1度が放送が終わっている番組は、作った時はそういう問題はなかったから当面配信を見合わせることもあるが、今回のように再開することもある」とあらためて語った。配信を再開した番組の再放送には「配信は映画と似ていて自分の意思で選べて有料。放送とは意味が違う。違いを鑑みて対応の仕方を変えている」と説明した。

また、大河ドラマ「いだてん」に出演していたが、麻薬取締法違反(使用)の罪で起訴された俳優ピエール瀧被告(52)の配信停止中の作品に木田氏は「いつから再開するか決めていないが、今後の情勢をみながら考える」と再開の可能性を示唆した。