NHKは24日、都内で、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の第2部(6月30日スタート)から登場する新たな出演者発表会見を行った。第1部は視聴率が苦戦中だが、新たなメンバーが加わり後半戦を盛り上げていく。

発表されたのは、第2部の主役阿部サダヲ(49)が演じる32年のロサンゼルス・オリンピック(五輪)水泳総監督の田畑政治と一緒に水泳で世界に挑む人物役の7人。注目された、1936年ベルリン五輪女子200メートル平泳ぎで日本人女子初の金メダリストとなった前畑秀子役は上白石萌歌(19)に決まった。また「前畑、ガンバレ」の名実況で有名なNHKアナウンサー河西三省を、トータス松本(52)が演じる。

大河初出演となる上白石は前畑について、誰でも知っている人だからとし「撮影の3カ月前からトレーニングを始め、体形に説得力をと、7キロ増量しました。心も体も本人に近づけるように特訓しました」と意気込んだ。水泳選手役は3度目だが五輪選手役は初。トレーニングに力を入れ「全身が筋肉痛で歩けなくなるほど頑張りました」。初めて体形から役作りをし「夜中にナポリタンを食べたり、いっぱい食べられて楽しかった。姉(上白石萌音)にもお菓子の袋の量が違うと言われた」と笑った。

一方、トータス松本は「まさかの標準語アナウンサー役」と語ると「多分求められているのはガッツだぜ的なこと」と、ボーカルを務めるウルフルズのヒット曲にかけ意気込みを示した。他に斎藤工が28年のアムステルダム五輪の銅メダリスト高石勝男を、林遣都が32年のロス五輪の銅メダリスト大横田勉を演じるほか、大東駿介、三浦貴大、皆川猿時が出演する。