腎臓移植を予定していた電撃ネットワークのリーダー南部虎弾(67)の手術が16日、急きょキャンセルされた。ドナーは奥さんの腎臓で、この日の手術に備えて行ってきた血小板の変換と融合がうまくいかず手術の「危険度が95%以上」と判断された。再度対応を検討し、20日に再決定するという。当初は順調に回復すれば「今月中にも退院できる」としていた。

南部が糖尿病だと分かったのは5、6年前。その後も糖尿病による骨髄炎を患い3年前には「急性冠症候群」による心不全で8時間にも及ぶ心臓のバイパス手術を受けた。人工透析を勧められたが、芸能活動を優先して拒否し続けてきたのが災いした。数値が悪化し、専門医に相談すると「腎臓移植しかない。一刻も早く、提供者を見つけ出して手術した方がいい」と告げられた。問題は腎臓の提供者だったが南部が「家に帰って、カミさんに病状を説明すると『私でよかったら』と言ってくれたんです」。

ところが、奥さんの血液型はA型で、南部はO型。しかも南部はRHマイナス。血液型の不適合で「これは無理だろう」と半ば諦め医師に相談したところ「血液融合剤の投与すれば結果次第では可能」と言われ、何度もお互いの適合検査を受けたところ「手術可能」となったという。

だが、さまざまな検査を行い、手術に向けて準備をしてきたが「まだ手術は危険」とこの日は判断された。南部は「最後のチャンスの気持ちで頑張ります」と話している。