性別をめぐる不適切な取材の模様が企画コーナーで放送され、問題となっていた読売テレビ(大阪市)の報道番組「かんさい情報ネットten.」について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は14日、この案件を審議入りすると決めた。

5月10日に放送された同番組の中で、お笑いタレントが飲食店で常連客の性別を明らかにするために、保険証を確認したり、体に触れるなどした。その模様をコーナー企画「迷ってナンボ!」で放送していた。

放送中にも出演者の中に強い不快感をあらわにした者もおり、放送後にはインターネット上を中心に、番組への非難の声が噴出。後日、同局は「人権上、著しく不適切な取材を行い、放送しました」と謝罪していた。

今回、審議入りを受けてこの日夜、同局は「BPOの審議の対象となったことを重く受け止めております。BPOでの審議に対して真摯(しんし)に協力してまいります。社内では既に再発防止の取り組みをスタートさせており、今後はその取り組みをさらに深めてまいります」とコメントした。