乃木坂46高山一実(25)が19日、デビュー小説「トラペジウム」(KADOKAWA)が「平成生まれが買った本」1位に選ばれたことを記念し、都内でトークイベントを行った。

10代の少女がアイドルを目指す青春小説。19年上半期「平成生まれが買った本」1位のほか、文芸部門ベストセラー3位を獲得した(日本出版販売調べ)。18年11月に発売し、今年3月に20万部を突破した。

記録ずくめのデビュー作となった。イベント後、取材に応じた高山は「自分のことのような感じがしないです。宙に浮いているような感じです」と実感が湧かない様子で語った。学生時代から表彰台に憧れていたと明かし「大人になって数字をもらえるとは思っていませんでした」と喜んだ。

一方、小説家として「先生」と呼ばれることには「ポップに呼んで欲しいです!」と照れまくり。「(一実の)ズーとか、動物園みたいに。あとはカズでもいい。キングカズみたいに」と提案し笑った。

メンバーの反響も多く受け取っているようで、しみじみと「いいグループだなと思います」。小説の実写化について聞かれると「いくちゃん(=生田絵梨花)から『スケジュール空けてあるから、実写化したら』って言われていて。そのイジリもうれしいです」と笑みを浮かべた。小説の今後の展開に夢が膨らむが「あんまり夢を口に出すのは得意じゃない。それ以上の夢はまだ内緒にしておきます」と控えめだった。

この日、抽選で選ばれたファン50人の前でトークイベントを行った。高山は「(乃木坂46の)握手会では素を出しているけど、テレビでは葛藤しながら抑えてしまうところがある。紙の上では全開に出してしまうので、ファンの方が減ってしまうのを覚悟で(小説を)発表しました」と執筆当時についても振り返った。