杉良太郎(74)が「法務省特別矯正監」を永久委嘱され、25日、法務省で山下貴司法相から委嘱状を受け取った。

杉は、まだデビュー前の15歳ころに通っていた歌謡学院の盲目の先生に誘われて刑務所の慰問を始め、今年で60年。94年からは「一日名誉刑務所長」、08年からは「特別矯正監」を務めてきた。山下法相は「60年の長きにわたりさまざまな施設に訪問していただき、いただく言葉で、愛の一滴を受刑者、少年、職員に与えていただいている。感謝しかありません」。

委嘱状とともに、60年の功績をたたえる顕彰状も受け取った杉は「古くからの友人である大臣からずっとやっていなさいと言われ、命がけでやってきた。人の心を動かすのは難しいが、社会に出て立ち直ることができるよう、初心を忘れずにやっていきたい。これまでできたのも職員の皆さま、関係者の協力あってこそ。照れくさいですがうれしいです」と話した。