OSK日本歌劇団の新トップスター桐生麻耶が28日、城月れいとともに、京都水族館の「京の海」大水槽前でイベントを行い、歌声を披露した。

500トンの大水槽を泳ぐイワシの群れの前で、桐生の力強い歌声と、城月の美しく繊細な歌声が、会場を幻想的な空間に変えた。

このイベントは7月13日から25日まで京都市の南座で行われる「OSK SAKURA REVUE」の第一部「歌劇 海神別荘」に先駆けたイベント。「歌劇 海神別荘」は人気ゲーム「サクラ大戦」の声優陣が演じた「サクラ大戦歌謡ショウ」で上演されたものを歌劇化した新作。

主演の桐生が演じる「海の公子」と、城月が演じるヒロイン「陸の美女」との恋を描いた作品で、その世界観に近い大水槽前でイベントを行った。

2人はこの日、本番衣装を身につけ「すべては海へ」と新曲「この世の価値」を披露した。衣装の肩に先端がとがったよろいが付いていることについて、桐生は「これが人にぶつかるんですよ」。急きょ振り付けを変更し、城月に当たらないように気をつけたという。「なるべく人に危害を加えないように気をつけます」と話し、笑いを取った。

城月は大水槽の前で歌を披露したことに「海の中って想像できなかったが、なんとなく海の中に入っていく雰囲気がつかめた気がした」と話した。

作品の見どころについて桐生は、「美女と公子の恋が見ている方に届けばいいな。人間と海の者の価値観が違って、どこで折あって恋に落ちるか、そこを楽しんでもらえたら」と語った。