乃木坂46堀未央奈(22)が28日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で、初主演映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」(山戸結希監督)の公開初日舞台あいさつに出席した。感極まって涙を流す一幕もあった。

黒いドレス姿で登場。「今日こうしてキャストの皆さんとたくさんのお客さんの前で、全国で『ホットギミック ガールミーツボーイ』が初日が迎えられることができてうれしいです」とあいさつし、拍手を浴びた。共演の間宮祥太朗(26)から唐突に「堀未央奈さん。初主演映画公開、おめでとうございます!」と祝福されると、「ありがとうございます」と笑顔で感謝した。

舞台あいさつを行った豊洲は、同作の舞台でもある。堀は「劇中も豊洲で撮影したものがほとんどで、(演じた)初(はつみ)ちゃんとしても、私自身としても、思い入れのある場所ですし、この映画館やショッピングモールにも遊びにきていたりするので、そこで初日を迎えられてすごくうれしい気持ちです」と喜んだ。

作品を通じて伝えたい思いを漢字一文字でしたためた。「叫」と書かれた色紙を披露し、「心の叫びを口に出して言えなくて毎日苦しんでいる方に、『私の思いをもっとぶつけていいんだ』って思ってもらえる後押しになったらいいなと思います。女の子の背中を押したくて、一生懸命初ちゃんを演じたので、どうか届けばいいなと思います」と力を込めた。

同作は相原実貴氏が05年まで「Betsucomi」(現「ベツコミ」)に連載し、単行本累計450万部以上を販売したコミックが原作。堀は映画初出演ながら主演に抜てきされ、清水尋也(20)板垣瑞生(18)間宮演じる男性3人から好意を寄せられる女子高生を演じた。存在感が評価され、「第22回上海国際映画祭」ではアジア新人部門・優秀女優賞を受賞した。

イベントのラストで、山戸監督は「この作品が新しい恋愛映画の幕開けになって、これからたくさんたくさんこういう作品が生まれていったら、すっごくすっごくうれしいです」と話した。

堀は「今日こうして『ホットギミック ガールミーツボーイ』が初めて女の子や男の子たちに見ていただけるだなと思って、私自身も、10代の頃にこの作品に出会っていたかったなっていう気持ちもあって…」と言葉を詰まらせ、「泣いちゃう」と言って涙を流した。山戸監督や共演者、スタッフに感謝を伝えた後、「10代の方だけでじゃなくて、大人の方々にも本当に見ていただきたい作品だなって思います」と伝えて、大きな拍手を浴びた。