女優清原果耶(17)が、NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の主人公なつ(広瀬すず)の生き別れの妹千遥(ちはる)を演じる。誰が演じるのかネット上でも関心を集めていた役。清原は15年度後期「あさが来た」以来、2度目の朝ドラ出演。同作や千遥役への思いを聞いた。

放送中の「なつぞら」をどう見ているのか。

清原 見ていないんです。広瀬さんが演じる姉なつ、岡田将生さんが演じる兄咲太郎がどういう生き方をしていたのか知らない方がピュアに千遥として生きられると思ったので。なので見ていません。

広瀬、岡田との現場の雰囲気はどうだったのか。

清原 会っていないんです。会わないようにスタッフの皆さんに配慮していただきました。再会のシーンを撮るまでに会ってしまうと、そのシーンの臨場感、視聴者に見てもらえる時のリアル感がうすれてしまうと思ったので。なので現場ではお会いしてません。

役作りのために、放送を見ず、広瀬、岡田にも会わないようにしていたとは驚く。NHKも放送まで名前の発表しないサプライズ感もあった。

清原 なつが千遥を捜している中、先に、演じる人が出て、キャラクター像がぶれたり、壊れるのが嫌だとな思ったので、できるならそういう出方の方が、見ている人に悪い影響がないし、いいかなという話をスタッフの皆さんとして、そうなりました。

広瀬とは面識はあると思うが印象は。

清原 相談にのってくれたりするお姉ちゃん。頼りにしてしまうような力強い優しいお姉ちゃんの印象。

いつか自分が朝ドラのヒロインを演じたい思いはあるのかも聞いてみた。

清原 もう1度朝ドラ出演させていただけるだけで、本当に幸せ、ありがたい経験。もしヒロインをやらせていただけるような機会があるなら今までの経験、朝ドラの現場で感じたことを生かしてできたらいい。でも今は「なつぞら」のことでいっぱいです。

将来の目標。どんな女優になりたいのか。

清原 今まで、すごく暗くネガティブな役か純粋な役か、そういうジャンルの役を演じることが多くて。ただ、それ以外に、見ていてすがすがしくなるキャラクターとか、応援したくなる人とか、朝、このドラマが放送され、今日も1日頑張ろうとか、1日の活力になるドラマでもあると思うので、何か1つに染まらず、いろんなジャンルの作品に出演できるように勉強したい。

17歳とは思えないほど女優業にストイック。朝ドラのヒロインの資質は十分にあるように感じさせる。