女優深田恭子(36)主演のフジテレビ系連続ドラマ「ルパンの娘」(11日スタート、木曜午後10時、初回は15分拡大)の制作発表が7日、都内で行われた。

深田が演じるのは代々の泥棒一家「Lの一族」に生まれ泥棒の才能に恵まれながら、家業を継ぐことを拒否して図書館司書として働く三雲華。葛藤しながらも、ついつい一家の泥棒の手助けをしてしまう。華と恋におちるのが、瀬戸康史(31)演じる、警察一家に生まれた警視庁捜査三課の刑事・桜庭和馬。許されない2人の恋物語を中心に、ミステリー、アクション、ミュージカル要素まで詰め込んだラブコメディー。原作は横関大氏のベストセラー同名小説。

深田は「コメディーではあるけど、それぞれの家族愛が描かれている。原作と脚本を読んでいるうちに、こんなにも早く入り込める作品は初めて。すごくテンポがよくて、登場人物も頭の中で整理しやすいですね」と笑顔を見せた。

瀬戸は「本格的コメディーは初めてで、どこが面白いのか分からないので、和馬を真剣にやるのみです。泥棒というのは、もちろん悪いことだけど、その人たちが魅力的に描かれている。監督から『ロミオとジュリエット』のように演じてくれと言われて、めちゃくちゃ苦戦してます」と話した。

深田の母親役で、美の追究に熱心な55歳の美魔女を演じる小沢真珠(42)は「濃いキャラの役を演じさせていただいてます。実際に盗みに行くシーンは、2、3日かけて撮影しています。筋肉痛になったり、知らないところにあざができていたりします。撮影が終わるまで健康でいられますように」。深田の兄で引きこもりのハッカー役の栗原類(24)は「人生で初めてのお兄さん役が、深田さんのお兄さんで光栄。登場人物が魅力的で、コメディーとミステリーのバランスが抜群。笑えてハートフルなドラマだと思います」と話した。

原作にはない、深田に思いを寄せる世界を股に掛ける泥棒役の大貫勇輔(30)は「急に踊って歌う、神出鬼没で妖精的な不思議な存在。脚本に『歌って踊りながら登場する』とあったので、どうなるんだろうと思いました」と笑った。

深田の父親役の渡部篤郎(51)は「こういう楽しそうな作品が少ない中で、選んでいただいたことを感謝しています。原作をパワーアップして作っています」と話した。