米俳優ジョニー・デップ(56)が、元妻で女優のアンバー・ハード(33)から家庭内暴力(DV)の疑いをかけられ、名誉を毀損(きそん)されたとして訴えている裁判をめぐって、ハードの友人がデップの主張を裏付ける証言をしていることが裁判資料から明らかになった。

米FOXニュースなどによると、2016年5月21日にデップからDVを受けたと主張して離婚を申請したハードとその直後に数日間にわたって一緒にいたという女性が、DVを示す顔のあざや腫れなどは見ていないと裁判で証言していたという。

証言したのは14~16年まで2人の元で働いていたインテリアデザイナーで、少なくとも23~25日までハードの元を訪れて間近でハードを見ていたというが、けがなど身体的なDVを証明する証拠は一切なかったと語っているという。

また、ハードが他のスタッフに暴言を吐くなどの行為を行っていたことも証言しており、スタッフへの言葉の暴力があったことなども明かされた。

ハードがDVを理由に起こした離婚裁判は示談が成立してすでに離婚が成立しているものの、ハードがワシントン・ポスト紙に自身はDVの被害者であるとする記事を寄稿したことを受けてデップが昨年、名誉毀損で5000万ドルの損害賠償を求める訴えを起こしていた。

デップは裁判でDVを完全否定しているだけでなく、逆にハードから暴力を受けたと主張している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)