俳優で歌手の星野源(38)が23日、都内で行われた映画「引っ越し大名!」(犬童一心監督、8月30日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。

時代劇の同作は、星野にとって6年ぶりの主演映画。財政難の姫路藩が、幕府から言い渡された超難関プロジェクトの国替えに挑む姿を描いている。主人公は、書庫に引きこもっていた侍片桐春之介で、プロジェクトの総責任者に任命される設定だ。

登壇した星野は、熱い口調で言った。「まず脚本を読んだときからおもしろくて出たいと言いました。引きこもり侍の設定もおもしろいし、それが家でなくて職場の書庫なんです。そこから引っ張り出されますが、大好きだった本の知識が生かされて成長していくのは時代劇ではみたことがないストーリーでした。すごく笑えるし、最後には感動もあってこんな時代劇はなかなかない」。

高橋一生、高畑充希、及川光博、小沢征悦、正名僕蔵、飯尾和樹、犬童監督も登壇。小沢は愚直な武士を演じるが「武士は口約束が大事だった」と話すと会場がくすくす笑い始めた。「今の問題と絡めているわけではないんだけど」と笑いながら続けたが「なんだこの空気は…」と苦笑した。