NHK木田幸紀放送総局長が24日、都内の同局で定例会見を行った。アニメ制作会社「京都アニメーション」の放火火災で従業員34人が死亡した件について「大事なパートナーに大変なことが起こってしまい、心を痛めている」と哀悼の意を表した。

NHKは、16年に放送した「けいおん!」以来京アニとの付き合いがあり、「毎年のように」アニメをともに放送してきた。火災のあった今月18日は、パラスポーツアニメ「アニ×パラ」の取材が午前11時から予定されていた。すでに競技や選手のインタビューなど準備を進めていたという。木田氏は「世界中に多くのファンを持ち、夢や希望をもらったという人の声もたくさんあった。才能ある方たちが命を奪われ、心が痛い」。

「アニ×パラ」に関しては、どの資料が焼失を免れているかなどを現在京アニ側が確認中。まずは被害者、遺族に対する京アニの対応を優先するとし「京都アニメーションさんがまた新たな制作体制をとれるようであれば、ぜひとも力を合わせていきたい」と話した。