歌手由紀さおり(70)が25日、東京・中野区のサンプラザホールで、デビュー50年記念ツアーの東京公演を開催した。この日を皮切りに全国で約20公演を行う。

デビュー曲で150万枚ヒットの「夜明けのスキャット」や「手紙」「生きがい」「う・ふ・ふ」「ルームライト・2017」などのヒット曲、3月20日発売の新アルバム「BEGINNING」収録の「あなたにとって」など21曲を約2200人のファンに熱唱した。

いまだに声量が衰えない抜群の歌唱力を誇る。「スタッフの愛に支えられて何とかここまで歌ってくることができました。声帯も筋肉なので、それを疲れさせないこと。そして、鍛えること。体全体で声を出すのが基本だなと、最近また思っております」と笑顔で話した。

「ここまで歌わせていただいたのは、お客さまあってのことですし、また姉(安田祥子)との童謡コンサートもあり、隣に姉がいてくれたことでこの声を保てたということもありますので、私の仕事に関わって支えてくれた裏方の方々もそうですし、こういう日を私にくださったすべての皆さまに感謝したい。『ありがとうございました』という気持ちを言わせていただき、歌声をお届けするのがこの節目のコンサートの大きなテーマです」。ツアーのサブタイトルを「感謝」とした理由を説明した。

50年の間で一番思い出に残っていることは「アメリカのジャズオーケストラ、ピンク・マティーニとのコラボレーションアルバム『1969』で、アメリカのジャズチャートで1位になり、一緒にツアーをさせていただいたこと。そして、今年は、天皇陛下の即位30年と両陛下のご結婚60年を祝う音楽会で『夜明けのスキャット』などを歌わせていただいたこと。その4月2日の出来事が、いま一番私に勇気と元気をいただくことができました。もう少し努力して、声を保って歌えるのであれば、さらにいろいろな思い出を重ねて1つ1つの歌を歌っていけたらいいなと思っています」と話した。

自伝「明日へのスキャット」も発売し、9月には東京・銀座の観世能楽堂で、ひとり芝居「夢の花」を上演する予定だ。