ドイツのバレエカンパニー「バレエ・アム・ライン」に所属する日本人ダンサー、中ノ目知章(27)が13日、都内で同カンパニーの初来日公演「白鳥の湖」(9月20、21日=東京・BUNKAMURAオーチャードホール、28日=兵庫県立芸術文化センター)の発表会見に出席した。同公演では、悪魔に白鳥に姿を変えられた、主役オデットの継母の側近役を演じる。

中ノ目は日本公演について「考えてもいなかったので、本当かなと思いました・ありがたいことです。ドイツのバレエ団の振り付けで、日本で踊れるのは本当に幸せなこと」と笑顔を見せた。

同公演では「白鳥-」を現代風にアレンジする。芸術監督のマーティン・シュレゥプァー氏からは「舞台の上でリスクを冒すことを恐れないでほしい」と言われている。中ノ目は「表面的なことじゃなく、中に焦点を当てている。中から感情を出さなくてはならないのはつらい。常に出せるわけではないから。でも、出せた時は最高です。楽しみにしています」と話した。

中ノ目は神奈川県出身。07年に全日本バレエコンクールでジュニアの部1位を獲得して、08年にドイツのハンブルクバレエ学校に留学。その後、ドルトムント劇場、キール劇場、ノルウェー国立バレエ弾、ハーゲン劇場所属を経て、現時はバレエ・アム・ラインのソリストとして活躍している。