宝塚歌劇団の宙組トップ真風涼帆(まかぜ・すずほ)が8月31日、主演の全国ツアー「追憶のバルセロナ」「NICE GUY!!-その男、Sによる法則-」開幕を、大阪・梅田芸術劇場で迎えた。

華やかな立ち姿、宝塚“王道”スターの真風は、1800年代スペインを舞台に、母国を守るべく立ち上がる青年貴族役で芝居に主演。ショーは、11年に当時宙組トップの大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)主演で上演された作品の再演。多様な角度から「男の格好良さ」を描いたストーリーの中で、センターに立った。

終演後、全国ツアー恒例のあいさつで、真風は「お芝居はスペインもの。音楽を聴くだけで、血わき肉おどる世界観に吸い込まれるようでした」。芝居、ショーともに再演で「先輩が作り上げてきた公演をお届けできる幸せ。(先輩に)恥じないように」と決意を語った。

ツアーは9月2日まで大阪の同劇場で公演後、故郷の熊本などを回り、同23日の千葉・市川市文化会館で千秋楽。8月最後の日に初日を迎え、真風は「8月は終わり、暑さは少し和らぐかもしれませんが、ここ(舞台)は熱いです」と成功を約束していた。