先日、平松愛理の新曲発売記念イベントを取材しました。曲はデビュー30周年記念シングルで、92年発売のヒット曲「部屋とYシャツと私」の続編として作られた「部屋とYシャツと私~あれから」。

平松はこれまで、92年のヒット曲の歌詞に登場する夫婦のその後を知りたい、続編を聴きたいという要望を何度も受け、そのたびに「絶対に無理」と断っていたそうです。それが、デビュー30周年にあたり、ようやく“92年の原作”の続編が誕生したのです。

誰もが知っているであろう原作のメロディーにのせ、歌詞には原作に登場した2人のその後が表現されています。平松は「結婚後、多くの月日を夫婦として重ねた女性の心情を書きました」と話していました。歌詞には夫がウソをつくとき右の眉が上がるといった原作から引き継いだキーワードもあります。原作同様に、人の優しさ、温かさを感じ、こんな夫婦でいられたら幸せだろうなと思わせる内容です。

会場に集まった40~50代のファンの中には、平松が新曲を歌い始めると、目を潤ませている人もいました。平松は「ものすごい覚悟をして書きました。原作は2カ月かかりましたが、今回は6カ月以上かかりました」と話していましたが、そのかいもあってか、涙腺を刺激し、心も温まります。

デビュー30周年。92年のヒット曲の続編。大勢の人が知っているメロディー。大みそかのNHK紅白歌合戦出場の可能性は十分、ある気がします。