歌手八神純子(61)が8日、東京・台場のZepp DiverCityで1200人を集め、コンサートツアー「Live キミの街へ~Here We Go!」のファイナル公演を行った。

「みずいろの雨」「思い出は美しすぎて」「Mr.ブルー」「パープルタウン」などの往年のヒット曲を披露。新曲の「Here We Go!」、現在レコーディング中のアルバムに収録予定のテレビ岩手のイメージソング「Good Day & Good Time」など全22曲を熱唱した。デビュー42年目、当時と変わらぬ3オクターブのハイトーンボイスで酔わせた。

八神は「ツアーのタイトルの『キミの街へ』というのは、生涯現役でやるために、行ったことのない街へ私の歌を届けようという思い」。78年に「思い出は-」でデビューしてヒット曲を連発。87年に米国ロサンゼルスに移住して音楽活動。11年の東日本大震災を機に日本での音楽活動を再開した。「アメリカに行くまでに活動した期間と、日本に帰って来てからの期間が同じくらいの長さになった。ファンの方も生涯現役で楽しんでくださっていて、昔のヒット曲だけじゃなく、最近の曲もリクエストしてくれるようになりました。新曲の『Here We Go!』は、みんなで生涯現役頑張ろうという意味です」と話した。

「Good Day & Good Time」はテレビ岩手の50周年のイメージソング。「東日本大震災以来のご縁で、岩手県とご縁がつながりました。人との出会いが歌になっていく。岩手の美しい場所を歌っています」。ロサンゼルスに住みながら、現在は日本で音楽活動を精力的にこなしている。八神は「アメリカに渡って英語を勉強して、英語で歌いたいと思っていた。でも今は自分の生まれた日本の言葉で歌いたいと思っている。ジョギングしている時、車でハイウエーを走っている時、いろいろな時に曲が浮かんでくる。いつも期待した通りだったらいいんだけど、ハッピーじゃない時もある。でも、ストーンと落ちて、かすかな光が見えれば、それも歌になる」。

この日は、大型の台風15号の接近で、2時間30分を予定していたライブが、15分短縮された。「いつも私のしゃべりが長くて押すんです(笑い)。でも、曲はしっかり22曲。これからは年齢にこだわらず、いかに自分を高めていけるかが目標。自分の生きたいように生きて、感じることを生涯現役で歌い続けます」と笑顔を見せた。