吉川晃司(54)が8日、千葉・幕張メッセで、デビュー35周年を記念した全国ツアーの最終公演を迎えた。

吉川は1曲目の「Juicy Jungle」で大歓声に包まれながら登場すると、そのまま布袋寅泰とのユニット、COMPLEXの代表曲「BE MY BABY」を歌唱した。代表曲「LA VIE EN ROSE」では長い足を高々と振り上げ、代名詞の“シンバルキック”を披露。デビュー当時と変わらぬ身体能力の高さで、1万2000人を熱狂させた。

吉川は「ごきげんよう」と切り出すと、「とうとうツアーファイナルがやってきました」と笑みを浮かべた。また、客席に向かうと「歌うあほうに、演奏するあほうに、見るあほう。同じアホなら踊らにゃそんそん!」。台風15号が関東に接近する中でのライブとなったが「ステージを無事終わらせるまで台風なんざ寄せ付けませんから!」と宣言し、大歓声を浴びた。

ライブではデビュー曲「モニカ」や、吉川が水球日本代表のために16年に制作した応援ソング「Over The Rainbow」を披露。35年を振り返るような新旧全25曲のラインアップで、ファンを喜ばせた。

2月1日の日本武道館を皮切りに全国18都市19公演を行い、6万5000人を動員した。この日最終公演を迎えたばかりだが、アンコールでは来年5月から全国ツアー行うことも発表された。5月3日の初日は建設中の有明ホール(仮)のこけら落とし公演となる。同ツアーは全国16都市18公演を行う予定。吉川は「来年もしっかり音楽をやっていきたいし、映画も『おお』と言うのが来ています」と充実をうかがわせた。