吉永小百合(74)が8日、都内で、主演映画「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督、11日公開)のイベントに、共演の天海祐希(52)とともにサプライズで出席した。

2人の名前がコールされると、大きな歓声が起こった。スリット入りのワンピースを着て登場した吉永は「コンビで参りました。どういう漫才をやりますか」と、一瞬にして会場をなごませた。登場に続き、吉永が「さっそくですから皆さんからご質問を」と促した。さらなるサプライズに、泣いてしまう観客もいた。

同作は、余命宣告を受けた女性2人が、やりたいことのリストを手に旅する物語。やってみたいことを聞かれた吉永は「空手の形、清水(希容)選手を見てかっこいい! と思ったのでやってみたいです」と空手女子形の有力選手を挙げ、目を輝かせた。「大好きな映画の現場でやらせていただくために、運動したり、しっかりした食事をしたりと気を付けてます」とも語った。

天海ファンの女性が泣きながら質問に立つ場面も。天海は「私を応援するのと同じくらいの気持ちで自分を応援して」と、優しく語りかけた。最後のビッグサプライズは、イベント応募の際に観客が書いた「かなえたい願い」に関するもの。母をがんで亡くした女性が、一緒に来場した父への感謝の手紙を、吉永に読んでほしいとお願いすると、吉永は柔らかい声で代読し「お母さまの分までお元気で」。

吉永は「手紙を代読して、30年前に他界した自分の父親を思い出しました。この映画を父に見てもらえたら、とセンチメンタルな気持ちになりました」と声を詰まらせ、天海も「胸がいっぱいになっちゃった」と目をうるませた。【小林千穂】