先日、20年度後期のNHK連続テレビ小説のタイトル(おちょやん)やヒロイン、脚本家が発表されました。まずはヒロインは誰かということが注目されますが、ふたを開けると予想していた女優の1人だった杉咲花でした。

なぜ、予想していた1人かと言うと、杉咲が16年の朝ドラ「とと姉ちゃん」に出演し、現在放送中の大河ドラマ「いだてん」にも出演しているから。

NHKは杉咲の演技力をしっかり把握し、卓越した演技力の持ち主であること確認していたと思います。杉咲は民放でも18年にTBS系「花のち晴れ~花男 Next Season」で主演。今年はテレビ朝日系「ハケン占い師アタル」でも主演を務めています。NHKは杉咲の力は本物と確認できたはず。

さらに、演技力以外に重要なのは知名度や人気。民放で主演を務めるということは、知名度も十分ということ。これは今のNHKの朝ドラヒロインには重要な要素のように感じます。

「おちょやん」を含め、オーディションを行わず、ヒロインをキャスティングした作品は5作連続となります。昔はNHKが名前もあまり知られていないような新人女優をオーディションで見つけ、朝ドラのヒロインに起用して、一人前の女優に育て上げるケースが目立ちました。近年の朝ドラヒロインはしっかりした演技力と知名度の両方備えている人が目立ちます。オーディションを行っても実力も知名度もある人が起用されているように感じます。近年の朝ドラにはそれが重要な条件と思われます。好調な視聴率をキープするにはそれが大事なのかもしれません。