毒舌キャラクターとして人気を呼んだ、飲食店経営者の着物デザイナーきよ彦(きよひこ)さん(本名・大堀清日古)が先月28日午前1時55分、都内の病院で死去していたことが2日、分かった。69歳。福島県出身。

所属事務所によると、17年末にのどから食道の入り口にかけて下咽頭がんが見つかった。手術をして寛解をしたが、今夏に再びのどから出血をして再入院し、手術を受けていた。

12月末に退院の予定で、来年3月には講演会の仕事が決まるなど順調に回復していたという。先月26日に長女が見舞いをした際は元気な様子だったが、28日深夜に容体が急変した。

「きよ彦さんは恥ずかしがり屋だったので」と、家族と事務所で相談をして「お別れの会」を開催する予定はない。代わりに、きよ彦さんが都内で経営していた京風おでん店「まめ彦」で、お別れでなく「いってらっしゃい会」を行って故人をしのぶ意向があるという。

きよ彦さんは高校卒業後、10年間のサラリーマン生活を送った後、六本木のバーのオーナーに転職。知人の勧めで着物デザインに挑戦し、ブランド「きよ彦花」を展開。和食器のデザインも手掛けていた。