ミュージシャンGACKTが、全国ツアー「魔王シンフォニー2026」取材会を14日までに都内で行った。バンドとフルオーケストラ総勢約70人の“狂宴”で昨年大反響を集めたステージを、全国8都市10公演でツアー化。「ほかのアーティストにはできない」ステージへの思いを語った。
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-ロックとクラシックの融合という豪華な音楽体験が昨年大きな注目を集めましたが、全国ツアーという形で届けることについて。
組み上げに3年かかったライブですが、これだったらツアーをやれるだろうっていうクオリティーまでは持っていけたので。こういうライブをやれるアーティストがほかにはいないので、かなり面白いものになるんじゃないのかなと思います。
-ほかのアーティストにはできないというのは、どういうところですか
オーケストラの演奏者と、ロックバンドの演奏者が同じステージに立つことは無理があるんですよ(笑い)。ロックはスピーカーから出る音を聞きますが、オーケストラは生音で、すさまじい音量なんです。オーケストラの迫力とバンドの勢いを融合させるのは、クラシックの知識がないと。過去にいろんなアーティストの方が企画としてやっていますが、続かない。ツアーレベルまで持っていくのは難しいから単発で終わってしまう。ボクはたまたまクラシックの知識があるので、音の作り込みをすべてできるということ。
-いちばん大変なことは
ステージ上にアンプを1台も置いてないんです。ステージ上はオーケストラの音のみで、バンドのメンバーは全てイヤモニで対応して。なので、ボーカリストがいちばんしんどいですよ。マイクにオーケストラの音がダダかぶりで、モニタリングできない状況になっちゃう。でも、そこはボク、天才なんで。腕でカバー(笑い)。
-全国をツアーすることへの思いとは
コロナ期を経て、人々がクラシックのコンサートに足を向ける機会が極端に少なくなったんですよね。ボクはクラシックに育てられた人間なので、何かのその恩返しをしたいって気持ちはある。ふだんロックを聞いている人がクラシックの世界にいきなり飛び込むのはハードルが高いと思うので、まずはその素晴らしさをこういう形で届けられたらということで。
-クラシック、オーケストラの魅力とは
見に来ていただけると分かるんですけど、やっぱり迫力がエグいんですよね。木が鳴ったり、金属が鳴ったりすることで、直接出てくる音量、音圧というのが異常なんです。音が自分の方に向かってきて、体を通り越して抜けていくっていう感覚を体感してほしいですね。
-前回はチケット完売の盛況ぶりでしたよね
オーケストラにしか出せない迫力っていうのはやっぱり存在しますし、逆に、ロックにしか出せない勢いというものもある。それが融合することによって、今まで感じたこともない感動があったのだと思います。お客さんの反応も全然違いました。迫力に圧倒されて動けないっていう感じなんですよね。棒立ちで口開けで聞いてる人がいっぱいいるなっていう印象。総勢70人以上がステージに立ってるんで、見た目の迫力も、音の迫力もエグいですよね。
-今回も指揮棒を振るのですか
はい。ボクは指揮者ではないので、イケてるかイケてないかの評価をされると困るんですけど(笑い)、ガクトが指揮を振ったらこんな風になった、みたいに大目に見てもらえると。
-ツアーは夏の時期ですが、体力づくりは
僕はトレーニングしているので大丈夫だけど、オーケストラの方たちが心配なので、体力をつけていただきたい(笑い)。オーケストラの方たちって、想像を絶するわがままな人たちばっかりなので、調整が大変なんですよ。リハーサル中は、ボクが直接言うといろいろあるので、間に1人はさみます(笑い)。
◆「魔王シンフォニー2026-INFINITY-organized by billboard classics」7月14日のウェスタ川越を皮切りに、8月29日の東京建物Brillia HALL箕面大ホーまで、宮城、広島、福岡、東京、愛知、北海道、大阪の8都市10公演。



