関ジャニ∞が6日、大阪・松竹座で、12年ぶり2度目の47都道府県ツアーの初日公演を開催した。9月に錦戸亮(35)が脱退し、5人体制になって初めてのライブ。ブレない前向きな気持ちを胸に、グループの原点である松竹座の舞台で新たなスタートを切った。

   ◇   ◇   ◇

幕が上がると、白い衣装の5人が登場した。中央で安田章大(35)が、左手を高く挙げた。ツアータイトル「UPDATE」にちなんで、「エイター(ファンの総称)! これから新しい思い出をアップデートしていこうぜ!」と呼びかけた。観客1000人から大歓声を浴びた。

関ジャニ∞にとって松竹座は、02年の結成後初めてステージに立った場所だ。村上信五(37)は「舞台に立つ経験を積ませてくれた場所」と話す。過去には同所で機材トラブルが起こったこともあるが、横山裕(38)は「ハプニングがあったからこそ成長できた。いろんなことを教えてもらいました」と感謝した。

今年9月にデビュー15年を迎え、毎年ドームツアーを開催する人気グループに成長を遂げた。錦戸の脱退を経て、「全国のファンに早く僕たちの姿を見てもらいたい」というメンバーの希望で47都道府県ツアー開催が決まった。半年で全国を巡る過酷な日程。自身の主演舞台上演中の安田は「今、僕らがやらないといけないことですから、しんどいとか大変だというのは言い訳にならない。5人で走りだす再出発ですから」と力を込めた。

ライブでは、デビュー前から歌っていた楽曲「旅人」や、新曲「友よ」(27日リリース)などを披露。横山がプロデュースしたKISSのパロディーバンド「CHUU(チュウ)」もお披露目され、歌舞伎風衣装の丸山隆平(35)が笑いを誘うなど、新たな企画もスタート。アンコールで村上が涙をこらえる一幕もあった。

大倉忠義(34)は「ちょっといろいろありすぎた分、これ以上何もないだろうっていう安堵(あんど)感もある。全員で集まって話して、固まったので」と話した。横山は「『関ジャニ∞のパフォーマンスをする』という思いはブレていない。それぞれが前を向いています」とキッパリ。決意の門出を迎え、立ち止まることなく5人で前へ進む。【横山慧】

○…インターネット上での新たな試みも、ツアーと連動してスタートした。ファンクラブ会員用に、メンバーたちの舞台裏の様子などを映した動画サービス「関ジャニ∞TV」が、公式サイト「ジャニーズウェブ」会員用にはライブMCリポート「47TOUR MC Report」がオープン。ツアーに関連した写真を掲載する「47diary」はレコード会社ホームページで一般公開されている。