本木雅弘(53)の長男でモデルのUTA(22)が、創刊80年を越えるイタリアの老舗ファッション誌「ロフィシェル・オム・イタリア」で、日本人として初めて同誌の表紙を飾っている。アジア人としても初の快挙となる。

イタリア本国の編集長から「インターナショナルな活躍が望める、有望なアジア人との企画ができないか」と、スタイリストのカワサキ タカフミ氏が打診を受けたもので、カワサキ氏が同誌にUTAを推薦。この提案が即決され、このたびの抜てきとなった。

UTAは昨年6月、パリコレクションでモデルデビュー。今年は「ディオール」のメンズディレクター、キム・ジョーンズ氏の足跡を振り返る写真集に登場したほか、ショーではパリ、ロンドンで高級ランド「エルメス」のランウエーを経験した。身長190センチの恵まれた体格と、英語、フランス語を話す語学力を武器に、モデルとして着実に活躍の場を広げている。

誌面では「グッチ」や「バーバリー」、表紙ではモデルデビューを飾った縁のあるブランド「コム デ ギャルソン・オム プリュス」を身に付け、クールな視線を投げ掛けている。UTAは「モデルとして活動を始めて1年半が過ぎましたが、まだまだ日々、学ぶことばかりです。そんな中、イタリアの歴史あるファッション誌の紙面に登場することも貴重な経験ですが、表紙にも選ばれたと聞いた時は、一瞬、時が止まりました」と驚きを振り返る。「正直、アジア人、そして日本人として、ヨーロッパで活躍するのは容易くないと肌で感じているので、このようなチャンスに恵まれたことに感謝しつつ、これからも打たれ強く、さまざまな現場に挑戦したいと思います」と飛躍を誓った。