絵本作家としても活躍するお笑いコンビ、キングコングの西野亮広(39)が、自身の講演会に来場した一部観客がとった行動に不快感を示し、「代表者は、すみやかに運営陣およびスポンサーさんに謝罪にあがるべきだ」とした。

西野は25日のブログで、「昨日、とても後味の悪い仕事があった」と書き出し、「大阪市内でひらかれた講演会で、最前列をズラリと陣取っていたお客さん(学生)が、そろいの『お面』をかぶり、ステージ上の僕を(みんなが気になるぐらい)眺めていて、さすがに『他のお客様に迷惑がかかるので、やめてください』と何度か注意を促したが、いっこうにやめる気配がなかった」と、その出来事をつづった。

「SDGs」とは人類と地球の繁栄のために国連で採択された「持続可能な開発目標」のこと。西野が所属する吉本興業が賛同し、普及活動をサポートしている背景もあるが、西野は「お客さんは、自分以外のお客さんを含めたその空間に時間とお金を払っていて、そこはステージ上のパフォーマンスを純度100%で楽しむことができる場であり、間違っても、お客さんによるSDGsの宣伝に使われていい場所ではない。もちろんSDGs側も、他でSDGsを広める活動をしている同士たちも、このように被害者が生まれるような(SDGsの評判を下げるような)宣伝を望んではいないだろう」とした。

講演会終了後、その学校の生徒会長を名乗る人物からツイッター経由で「SDGsの宣伝の一環として『よかれ』と思ってやったことなので」とのメッセージが届き、意見交換したという。「キミに悪意が無いことは分かっているけれど、誰かの夢を壊したキミは、その罪を一生償うことができない。どうか、観劇時のマナー違反は重く受け止めて欲しい。高校生であろうが、中学生だろうが関係ない。昨日はとても残念だったが、想いを伝えるキッカケをくださった生徒会長さんには感謝している(※夜遅くまで意見交換に付き合わせてごめんね。ありがとう)。とりいそぎ、昨日の学生を引率していた代表者は、すみやかに運営陣およびスポンサーさんに謝罪にあがるべきだ。大人が子供たちに見せなきゃいけない背中は、それだろう」とした。