女優沢尻エリカ容疑者(33)と共同して合成麻薬MDMAを所持したとして、交際歴がある30代のファッションデザイナー横川直樹容疑者が警視庁組織犯罪対策5課に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された件で、薬物を使った性的行為、通称「キメセク」が2人を“腐れ縁”的に結びつけていた側面があった可能性が専門家から指摘されている。

同課は16日朝、沢尻容疑者の都内自宅でMDMAのカプセル2錠を発見し同法違反容疑で逮捕。入手ルートなどを調べ26日に横川容疑者を逮捕した。関係者によると沢尻容疑者は調べに対し、MDMAを横川容疑者からもらったという趣旨の供述をしているという。

2人の関係は謎めいている。11年ごろから交際。14年には同居が発覚したが今年9月、一部で破局が報じられた。しかし沢尻容疑者が逮捕前日に訪れたクラブでは横川容疑者も一緒に騒いでいたとの目撃情報があり「くっついたり離れたりの関係のよう。最近復縁したと周囲は見ていた」(知人)との声も出ていた。

薬物に詳しい捜査関係者は、違法ドラッグを「キメ」て性行為をすることの隠語「キメセク」関係にあった可能性を指摘する。「MDMAは一体感や愛情が強まることがあるため『セックスドラッグ』ともよばれる。男女がともに使用していた場合、キメセクに悪用され、離れられない関係になりがちだ」と話す。

沢尻容疑者は「10年以上前から違法薬物を使用していた」などと供述。元厚生労働省麻薬取締官の高濱良次氏は「薬物とセックスは切ってもきれない。特にMDMAは『ラブドラッグ』のようなものでたいてい性行為と関係している。セックス時に使っていた可能性も含め、沢尻容疑者は横川容疑者から薬物をもらっていたから離れられなかった、という推察もできうる」と解説している。