セクシー女優の紗倉まなさん(26)を取材した。

ティーン向けアパレルブランド「SPINNS」とアダルトコンテンツを手がける「ソフト・オン・デマンド」がコラボレーションし、紗倉さんがそのキャラクターに選ばれた。ファッションに疎いおじさんにとってはある種のカルチャーショックだったが、近年ファッションとエロカルチャーのコラボレーションはトレンドのようだ。

発表会会場は若者女性の聖地、渋谷109。まず、ここに足を踏み入れるだけで、場違い感が半端ない。しかもイベント当日は日曜日。エレベーターはまるで朝の女性専用車両のようだった。知らずに飛び込んでしまったおじさんの気分で、「何でこんなおじさんが109にいるの?」的な目線にひたすら耐え、心の中では「仕事なのよ。こんなおじさんでごめん!」と、ひたすら謝り続けていた(笑い)。

さらにこの日、韓国アイドルグループ「BTS」のポップアップショップのイベントらしきものもあって、100人を超える女性ファンもいるという、さらにアウェー感加速の状態だった。

取材でなければ絶対足を踏み入れることがない場所。そんな話を紗倉さんに振ると、「私もなんです!」とニコリ。思わず「いやいや紗倉さんがそんなこと言ったら、おじさんはどうすんのよ!」と返してしまったが、その返答が秀逸だった。

「普段は黒いのれんをくぐった先の世界でやっているので」

さすがです。作家としても活動しているだけあって、「そういう言葉選びでくるか」と妙に感心してしまった。「ティーン世代と触れあうことはなかったし、109でのイベントもなかったので新鮮ですし、『自分は何屋だったっけ?』という気持ちです」と笑う姿が妙に輝いて見えた。

セクシー女優のトップでありながら、作家、アイドル、アンカーとマルチにその才能を発揮している。それだけ誰からも愛されているということだが、その理由は“ナチュラルに相手の立場に寄り添える”ところだと感じた。