東京MXテレビは21日、昨年1月から同3月にかけて放送したバラエティー「欲望の塊」で、優勝したという男性が1年近く優勝賞品が渡されていないとツイッターで明かし、騒動になっている問題で、公式ホームページでコメントを発表した。

同ホームページでは「優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からなされていないことを当社調査において確認いたしました」と、優勝者に賞品が渡されていないだけでなく、タレントへの出演料も支払われていないことなど、問題の事実関係を同局も確認したと記した。

さらに、番組は、外部からの企画持ち込み及び制作により放送したもので、同社が制作著作権を保有しないとした上で「放送責任は当社にあると考えております」とした。

同番組は出演するホストの男性から150万円ずつ集めてクイズなどで競い、優勝すると2000万円相当のスーパーカーがもらえるというもの。優勝した男性は17日までに「話をずっとそらされ約束の期日も何度も無視」「(賞品の高級車の)実物すら見せてもらえない」などとツイートしていた。

同局のホームページには「一連の報道で指摘されている出演料(宣伝費)とされる150万円については、当社は把握しておらず、番組内における表記もありませんでした」と説明。続けて「従いまして、当社では代理店の会社登記確認と番組内容について台本と納品された完成品(完パケ)の考査などを実施し、放送に至った経緯にあります。しかしながら、制作過程のチェックや優勝賞品の受け渡しが完了したのかを確認するべきだったと反省しております。また、放送終了後の昨年4月以降、代理店から優勝賞品に関するトラブルがあるとの連絡は当社になく、今回の事態を把握出来ておりませんでした」とした。

また、問題の優勝賞品の高級外車については「優勝賞品である高級外車は、当社の調査の結果、所有権が番組企画会社に移転されていないことが判明しましたが、番組企画会社へ事実確認するも、現在、連絡が取れない状況にあります」と明かした。

最後は「放送局の責任として今回の事態を重大な問題と認識しており、引き続き事実確認の調査を進め、番組企画会社と関係当事者との間の解決に向け努力してまいります。合わせて再発防止のための管理体制強化について検討を進めてまいります」とし「出演者の皆様、関係者の皆様を始め、視聴者の皆様には、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。