吉本興業が東京・神保町に開設した新劇場「神保町よしもと漫才劇場」のオープン発表会見が29日、同所で行われた。

結成6年目以下の若手漫才師に活躍の場を増やすために設立され、ネクストスターの開発や、質の高い漫才を東京エリアへ提供すること、街との共生、漫才文化を伝えることなどを目指すという。

漫才劇場や若手芸人をサポートする上方漫才協会で会長を務める中田カウス(70)は「よしもとにはNSCという芸能学校がある。そこを卒業した生徒たちが迷子にならないようにと思って作ったのが上方漫才協会。協会があらゆるサポートをしていきたい」とあいさつ。「夢は全国47都道府県に劇場を作ること。街に見合った劇場が全国にできれば。残された人生を若手のために生きたい」と語った。

劇場ではオーディションライブの「バトルライブ」、バトルライブの勝ち上がりの1位を決める「グランドバトルライブ」などが行われる。

会見ではオープンに先駆けて行われたオーディションライブに合格した14組が紹介された。また、各分野での1年間の活躍や上方漫才への貢献などが評価されて贈られる上方漫才協会大賞の歴代受賞者であるアインシュタイン、吉田たち、トット、見取り図、ミキに加え、M-1グランプリ王者のミルクボーイもかけつけて劇場オープンに花を添えた。