09年5月2日に亡くなったミュージシャン忌野清志郎さん(享年58)のBSフジ特番「輝き続けるキヨシロー」(16日午後6時)の「スペシャル・トーク・セッション」の出演者が4日、発表された。清志郎さんと深い縁を持つ泉谷しげる(71)いとうせいこう(58)大竹しのぶ(62)木村拓哉(47)武田真治(47)が一堂に会して思い出を語る。

「清志郎を歌い継ぐ」では、木村が先月8日に発売した初のソロアルバム「Go with the Flow」に収録した「弱い僕だから」、泉谷が「時よ止まれ、君は美しい!」、大竹が「約束」、そして武田が「トランジスタ・ラジオ」を披露する。

清志郎さんと同世代で、最大の理解者でもあり「清志郎みたいな天才がいたから、俺も頑張れた」という泉谷は、その破天荒な出会いを明かす。

木村は97年4月期のフジテレビ系主演連続ドラマ「ギフト」で忌野さんと共演して以降、自宅や稽古場でセッションをするなど個人的な親交を持った。清志郎さんをボスと呼び、引っ越し先の新居に突然現れた清志郎さんが「帽子をキュッと挙げて『引っ越しおめでとう、ベイベー』って」と懐かしそうに笑った。清志郎さんの愛弟子のミュージシャン三宅伸治らと「弱い-」をレコーディングする映像も明かされる。「弱い-」は97年発売のSMAPのアルバム「SMAP 011 ス」に木村のソロ歌唱が収録されている。

木村は「泉谷さんが、どれほど清志郎さんを愛していたか、こうやってうかがったのは初めてでした。泉谷さんを筆頭に、しのぶさん、いとうさん、真治がその場に存在した瞬間、番組の輪郭がふわっと浮き出て、こんなに楽しい時間になるとは本当にビックリ。まだ(清志郎さんの曲を)聞いたことがない方は、ぜひ一度触れてみて欲しいです。ファンの方々には、僕らは今回皆さんを代表して集まったので、皆さんを含めてこういう機会を持ってもいいんじゃないかなって。そうなると今度は公開収録? それもありだよねって、思いました」と笑った。

いとうは「ミュージシャン同士で話す現場の清志郎さんのことは知ってるけど、今日は“違う現場にいた清志郎さん”の話がいっぱい出てきて、清志郎さん像がよりよく膨らみました」と話した。

気持ちが折れた後に清志郎さんと出会い、自分を取り戻していったという武田は「清志郎さんについて僕が知らなかった部分を知れたのはすごくうれしい。ますます清志郎さんの魅力に触れた気がしました」。

晩年になってから清志郎さんと深く交流を持ったという大竹は「清志郎さんに恋をしていました。友達同士で集まって、清志郎さんの思い出を語るって、おうちにいるみたいな感じで楽しくお話しできました。これからも清志郎さんの歌を愛して、清志郎さんを愛して、愛と平和を目指して、頑張っていきましょう」と話している。

「ベスト・オブ・キヨシロー・フォト」では、清志郎さんをとり続けた有賀幹夫、井出情児、鋤田正義、三浦憲治が、自身が最も印象に残っている写真を選ぶ。