フジテレビ遠藤龍之介社長(63)の定例会見が29日、都内の同局で行われた。

新型コロナウイルスのまん延について、遠藤社長は「国難と言っていい。視聴者の最大の関心事。報道機関として伝えて行かなくてはいけない。不安を解消できるように、いろいろなファクト(事実)を積み上げていくのか、報道機関としての役目」と話した。

東京オリンピック(五輪)への影響については「開催自体が、きちんとできるかどうかが大きな問題。コロナの1日も早い収束を願っている」と話した。

18日に遠藤社長自身を本部長とするコロナウイルス対策本部を立ち上げた。「決定したことが会社の細部にまで伝わるようにしている。発熱の出勤停止。入構時のアルコール消毒。時差出勤、テレワーク。不要不急のイベントの中止、メールでの伝達などを実施している」。

岸本一朗専務は「国民の安心、安全に直結する問題。正確に冷静に伝えていくことが報道機関としての役目。取材者の安全対策としては『新型コロナウイルス取材心得』を作成した。感染しないことも、感染源にならないことも大切。中国、韓国では取材者を交代制に。欧米の支局では、イタリア、スペインでは感染対策を準備している。最新情報を取得して共有して、柔軟に対応していきたい。また風評被害、個人の特定など、十分に気をつけていきたい。想定できる限りの想定をして、放送局としての使命を果たして行きたい」と話した。