マドンナ(61)が27日夜、パリ公演中のステージでイスから大転倒するアクシデントに見舞われ、号泣していたと英サン紙が報じた。同紙によると、バックダンサーの1人に助けられ、かろうじて立ち上がったマドンナは泣きながら、つえで体を支えつつステージを去ったという。

長い間、お尻と膝のケガに苦しんでいるマドンナだが、今回の事故では大事に至らなかったようで、無事に回復。数日後にはインスタグラムで、29日夜に同じ会場で行われる公演をPRしていた。

ツアー開始当初から、ケガによる激痛と闘っているというマドンナは、痛みを癒やすための複数の治療を行いながら、パリ公演を敢行。3月11日まで、あと8回の公演を予定している。

1月19日、リスボン公演をわずか45分前の告知で中止したマドンナは、21日に同地での公演に復帰するも、再び22日の公演を中止。「Madame X」ツアー始まって以来、10度目の公演中止となった。

さらに、27日のロンドン公演も中止したマドンナだったが、ファンに深く謝罪するとともに、「体の声を聞いて健康第一にしなくてはなりません。ファンを失望させたり、ショーの完成度を妥協したくないので、不可能となるまでツアーは続けます」と宣言していた。

度重なる公演中止に批判が殺到する中、2人のファンが最近、昨年行われたニューヨークでの公演を2時間にわたり遅延させたとして、訴訟を起こしている。(ニューヨーク=鹿目直子)